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伊藤和典が全部書く訳でもないらしく、突然の面出明美脚本。これまで私を魅了してきたあの興醒めなくらいに厳しいリアリズムは何処へ逝ってしまったのだろう、今回のザ・ワールドに閉じた展開は、ありふれた路傍のファンタジー作品でしかなかった。捕獲シーンのかったるい猿芝居なんか見てらんない…。
ぴたテンでも書いたけど、伊藤和典のテイストもまた面出脚本の作風ではなかったということで、ヘンに捻るよりは他の人をアサインしたほうがイイなぁ。まぁ何よりも伊藤和典に全編書いて貰いたいところで。

久遠の空間を突き抜けた手が黒い卵を掴もうとしている巨大な黒い翼だってこと、眺めていて分かったんで、なんとか土俵に足を残したってところ。あのへんの心象てんこもりなモチーフを映像に起こすのは大変だろうし、見ていてなんとなく分かるってのは上手い具合に絵にできてると思われ。話抜きに一連のシーンがアニメーションとしてピュアに楽しめるってのも評価しておこうかな。つーか途中まで「エヴァじゃなくてアルソマのパク…だったのかよコレ!」と激しくネガティブに見てたもんで、なおさら。
桑島法子はハティと演じ分けが出来ないくらいに女の子役が困難になってきてるのかと心配になってしまうけど、ハティっぽくやってくれと指示があったのだと思うことにしよう。つーか「ここは××っぽくやってくれ」の集大成みたいな作品だからなぁ…

冒頭から妖しいキャラを別途立てての凝りまくった心的描写に、大迫力のクリーチャー、陽子@久川綾の派手な立ち回りの剣術アクション。このへんはアニメ版の演出の凄さ、みたいな。
高知弁のスパイスを効かせる余裕も頼もしく、しかも話の本筋は裏切りにつぐ裏切り、とえらく骨太な内容、いちゃつく杉本浅野を脇目に引き篭もれば自殺のフリだとか殺伐としまくる、このへんの濃ゆい構成は(読んでないけど)原作由来かな。
良く出来た原作にアニメならではの見所、イイ仕事してる。唯一の問題は、原作厨のネタバレが怖くて、十二国記絡みの板スレトピ諸々を覗けないこと(w。ネタバレやめれ!
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